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簿記一級を独学で取りたい方必見!独学で合格する条件とは?独学で1発合格の僕が解説!

 こんにちは!はまちょうです。

 

 簿記二級に受かってステップアップしてたい人や、税理士試験の受験資格を得たい人。これから簿記一級を目指して勉強しようと考えている人は結構いると思います。

 

 簿記一級を受けると意気込んだものの、まず誰もが必ず最初に悩むのが、「自分は独学で受かるか」という問題

 

 この問題に対する明確な回答は出ているでしょうか?

 

 簿記一級の勉強は、仕事や学業で忙しい合間を縫って長期間続けていかなければなりません。そんな中「これで本当に受かるのかな」といった、自分の努力の方向性に自信がないまますすめていても、なかなか学習に身が入らないものです。

 

 僕自身、独学で簿記一級に合格することが出来たのですが、期間にして約1年程度を要しました。振り返ってみると、挫折しそうなタイミングも何度かあったのですが、何とか乗り越えて合格にたどり着くことが出来ました。

 

 この記事では、「簿記一級に独学で合格できるかどうか」という観点では話はしません。なぜなら、時間かけて学習を続けさえすれば、だれでも簿記一級は受かると考えているからです。

 

 そのような意味で、この記事ではむしろ「どのような人が独学に向いているか」そんな観点からお話をしたいと思います。これから簿記一級の学習を始める方のお役に立てれば幸いです。

※当記事の「簿記一級」は日商簿記一級を指しています。そもそも簿記の試験に種類があることを知らなかった人はこちら経理職の必須資格!日商簿記取得の概要と転職への活かし方をまとめました!の記事に詳細が載っているのでよかったらどうぞ。

簿記一級とはどのような試験なのか

 本題に入る前に、簿記一級がどのような試験であるか、今一度おさらいしましょう。

簿記一級の難易度

 日商簿記一級の主催団体である日本商工会議所のHPにおいて、日商簿記一級は以下のように記述されています。

公認会計士、税理士等の国家資格への登竜門。合格すると、税理士試験の受験資格が得られる。極めて高度な商業簿記会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析ができる。

大学等で専門に学ぶ者に期待するレベル

 

 つらつらと書いていますが、最後の一文がわかりやすいでしょう。大学等で専門に学ぶ者に期待するレベル」です。独学で挑戦するにはいかにハードルが高いか伺い知れますね

 

 それでは、具体的に簿記一級ではどのような論点が出題されるのでしょうか。僕が個人的に理解に苦しんだ、1級特有の論点をいくつか挙げていきます。

・売価還元原価法

デリバティブ取引、その他の金融商品取引(ヘッジ会計等)

・セール&リースバック取引

・為替予約

・在外支店財務諸表項目の換算

・持分法

・退職給付債務の算定

連結会計上の税効果会計

包括利益、その他の包括利益  等

 ぱっと思いつくだけでこんもたくさんの論点に苦しめられました連結会計や税効果が最近簿記二級に一部シフトされましたが、僕の場合はそれ以前に簿記二級を取得していたため、連結や税効果はゼロからのスタートでした。

 

 話はそれますが、簿記二級を取得してから期間が開いて簿記一級にチャレンジするという方は、テキストによっては連結会計や税効果などの知識をすでに簿記二級で学習済という体で記載されているものがあるので購入時に注意が必要です。

 

 こんなにも多くの論点が一気に追加されます。どんなに大企業においても、上記の項目すべてに実務で携わっているなんて方はいないでしょう。

 

 というよりむしろ、大企業は業務分担が進んでおり、狭く深く業務を担当することになるので、実務経験が長い方でもほとんど分からないような論点もあります。

 

 とにかくそれだけ難しく、かつ範囲の広い試験に挑戦しようとしていることを、まずは念頭においてください。

簿記一級の合格率

 以下が直近の簿記検定の合格率です。

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※1 日本商工会議所HPhttps://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class1より引用

※2 受験回に抜け番があるのは、簿記一級はその他の級と開催頻度が異なるため

 

 どの回も10%前後の合格率です。この合格率の母体は、受験を申し込んだ人数ではなく、実際に受験した受験者数です。

 

 ですから、この10%という数字も「試験日まで挫折しなかった」限られた人間の中の10%ということです。

  

 通常、簿記試験の申し込み期間から受験日までの期間は2ヶ月程度。

 

 ですから、簿記一級の受験を申し込んだものの、申し込んでから2ヶ月程度の間で結構な割合が脱落してることになります。

 

 上の数字を元にして、2ヶ月間の脱落率を計算したのがこの表です。

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 申し込みから受験までの2か月の間に、どの回も20%を超える受験者が受験を見送っています。この数字から見ても、簿記一級の難しさ、挫折率がどれだけ高いかわかると思います。

 

 さらに言えば、簿記一級受験者の結構な割合を会計士や税理士を目指している人間が占めています。

 

 彼らは通常、十分な学習時間を確保し、予備校に通いながら勉強を進めています。そんなライバルたちと戦って、上位10%入らなければならないのです

 

 「簿記一級は70点以上合格という絶対評価なんだから、ライバルがどうであれ関係ない」と思われた方もいるかもしれません。

 

 たしかに簿記一級の試験は“建前上は”絶対評価なんですが、“実質的には”相対評価と言っても間違いではありません。

 

 なぜなら、簿記一級の採点では、傾斜配点により合格率が調整されているからです。この傾斜配点については、主催者側の日本商工会議所では明らかにされていませんが、一回受験してみれば確実に傾斜配点が存在することを実感できます。

 

 例えば、「全く解けなかった。。」という大問があっても、意外と点数が取れてたりします。それは、難しすぎる問題にはそもそもほとんど配点がこないからです。逆に言えば、みんなが解けている問題にしっかり配点が来ます。ですから、このような問題は絶対に落とせません。

 

 このように、配点を寄せる問題と寄せない問題を調整することで、結果的に合格率が10%前後に落ち着いているというカラクリです。

 

 ですから、受験者のレベルが高ければ、当然配点が寄せられる問題のレベルも高くなり、普通の受験者は点数がとりにくくなってくるというわけです

 

 このように、簿記一級の実質は相対評価と言っても過言ではない仕組みになっているので、受験者のライバルに会計士や税理士を目指す人がいればいるだけ、戦いが厳しくなってきます。

簿記一級の取得を最短で目指すなら独学はおすすめしない

 これから簿記を独学で始めようとしている人に対して「これでもか」というくらいしつこく、簿記一級の難しさについて語りました。

 

 こんなにしつこく言うのも、僕自身が独学で相当苦労したからです。簿記一級を受けるには、それ相当の時間を割く必要があります。途中であきらめてしまったら、その時間が非常にもったいないです。(もちろん実務に使える知識は身につきますが)

 

 ですから、学習を始める前に現実を知っていただきたいという想いがあって、こんなにしつこく書いています。

 

 これだけ大変な試験ですから、「最短で合格したい」とか「自分のペースで勉強を続けるのが苦手」という方であれば、間違いなくスクールに通うことをおすすめします。

 

 しかし、このページをご覧いただいてる皆さんはそんなことは承知の上で、独学で受かりたいと考えているからこそ、この記事を読んでくださっているのだと思います。

 

 冒頭にも書いた通り、簿記一級は時間さえかければ誰でも合格することが出来ると考えています。しかし、この「時間をかける」ということを誰もが実践できるかというとはありません。

 

 仕事が忙しくなって時間が割けなくなったり、内容が難しくて、そもそも時間をとること自体が嫌になってやめてしまったり。。独学で挫折してしまう理由は様々だと思います。

 

 そんな中で、僕の経験から「こんな人なら独学でもいける!」という条件を挙げてみます。

簿記一級の独学に向いているのはこんな人

時間に余裕がある

 まず一番の条件はこれでしょう。簿記一級の学習にはとにかく時間がかかります。当然、時間に余裕があるに越したことはありません。

 

 独学はスクール組と比較して、どうしても勉強の効率が落ちがちです。なぜなら、わからない論点を調べるために多くの時間を使ってしまったり、膨大な試験範囲の中でどのように強弱をつけて学習を進めていけばいいのかわからないからです。

 

 そのような意味で、独学で学習を進めるにあたっては、時間に余裕があるかが大事です。

 

 仕事が激務であったり、結婚していたりして時間に余裕がない方は、時間を作れるかどうかで考えてみてください

 

 僕の場合でいえば、仕事は経理だったのでそこそこ忙しく、結婚もしていたのでなかなか勉強時間を確保するのが難しい状況でした。

 

 なので、決算期以外の期間に学習時間を集中させ、決算期は勉強をあきらめて仕事に集中しました。家庭では、妻も勉強に巻き込み(妻は宅建)、休日も一緒に勉強しました。

実務において簿記一級で扱われるような論点に携わっている

 どんなに難しい論点でも、仕事で扱うとなれば非常に早く理解が進みます。よって、一級で挫折しやすく、かつ頻出の論点である連結決算や退職給付会計、特殊商品売買等に実務で携わっていれば、それだけで他の受験生よりもかなり有利になれます。

 

 たとえ今まで体系的に学習することなく実務に臨んでいたとしても、独学で学習を進めていく上で、実務を経験しているということは非常に大きなアドバンテージになります

 

 また、現状ではその業務を担当していないとしても、その社内異動によってその機会がある場合は、勉強することのモチベーションが格段に違います。自分の部署以外の業務内容を理解できると、自分の業務の幅が広がるという思わぬ副産物により、学習へのモチベーションを維持することが出来ます

 

 僕の場合でいえば、実務で退職給付会計に携わっていました。ただ、その範囲は単体決算のみだったので、簿記一級の論点をすべて網羅していたわけではありませんでしたが、この論点については0から始めるよりもかなりスムーズに学習を進めることが出来ました。

 

 まだこれから学習する方が多いと思いますが、簿記一級を学習するうえで退職給付会計は多くの方が躓きやすいポイントです。

 

 なぜなら、退職給付会計はそれ自体が難しいだけでなく、その他の連結会計や税効果、リサイクリング等の難しい論点と密接に関係してくるからです。

 

 そんな理由もあって、基本部分について業務で携わっていたことは非常にラッキーでした。僕が独学で何とかなった大きな要因がこれです。

わからない論点を誰かに質問できる環境がある

  しつこく言ってきたように、簿記一級では難しい論点がたくさん出てきます。実務に携わっていればまだしも、現実の取引をイメージできないまま会計処理を理解するのは非常に困難を極めます。

 

 よっぽど頭のいい人でない限り、自分で理解するのには限界があるでしょう。そうなると、周りに聞ける人がいるかどうかが重要になってきます。

 

 意外と知らないだけで、周りに簿記一級を持っている人もいるかもしれません。しかしその程度の関係性の人に時間を割いてもらい、教えを乞うことができるでしょうか。なかなか難しいですね。

 

 僕の場合もそうでした。職場には会計士や税理士、簿記一級取得者が数多くいたのですが、仕事のことならまだしも、簿記のためにわざわざ業務外で時間を割いて質問できるような関係性は築けていませんでした。

 

 今では知恵袋でもなんでも、ネットを使えば、どうにでも解決できる時代ですから、そういったものを駆使できる方であれば、独学でもいいのかもしれません。

おわりに

 簿記一級を取得することの大変さばかり伝えてきましたが、この資格は取っておいて損がないものであると断言できます。

 

 僕は20代後半で経理職として転職をしましたが、その際も非常に評価していただけました。結果として転職に成功し、年収も大きくUPさせることが出来ました。スクールに通っても十分投資回収できたなぁと今さらながら考えています。。

 

 有用な資格であるからこそ、途中で挫折してしまうのはもったいないので、こんな記事を書いてみました。これから学習を始める方の参考になれば幸いです。

 

 以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!