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私たち夫婦も不妊治療に取り組んでいますが、つい先日2回目の転院をしました。(1回目は転勤でしかたなく、2回目は意志を持って)
不妊治療は孤独な戦いになることが多いので、なかなか辛い気持ちを分かち合えず悩んでいる人も多いはず。
この記事では、不妊治療をしている人たちがどのような理由で転院を決めたのかをご紹介し、そして、転院する際に大きなハードルとなる再検査のコスト面についても解説していきます。
不妊治療に一人で悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
不妊治療で転院する理由は?
不妊治療の転院理由に関するアンケート結果
少し古い調査ですが、とあるNPO法人が実施したアンケートによると不妊治療の転院理由で多いものは以下の通りです。
- 妊娠しなかったから(52.9%)
- 医師の対応がよくなかったから(48.6%)
- ここではやっていない治療を受けたかったから(33.2%)
- 他の病院の評判を聞いたから(24.8%)
- 待ち時間が長かったから(19.2%)
- 妊婦さんや子ども連れと同じ待合室だったから(17.3%)
- 看護師の対応がよくなかったから(15.9%)
- 受付や事務スタッフの対応がよくなかったから(13.9%)
- プライバシーの配慮が欠けていたから(12.7%)
- 自宅や職場から通いづらかったから(12.0%)
- 治療金額が高額だったから(11.3%)
一番多かったのは「妊娠しなかったから」という理由。
とはいえ複数回答形式のアンケートであるのに、だいたい半分くらいしかこの理由を選択していないのは、少し意外です。
その他の理由をみてみると、病院側のスタッフ(医師・看護師・事務)との相性がよくなかった回答も多くみられます。
落ち込んでいる時期に毎月通わなければならないので、「精神的な通いやすさ」も大事であることがわかります。
私たち夫婦が転院を決めた理由
参考になるかわかりませんが、私たち夫婦が転院した理由も書いておきます。
タイミング法を初めて1年近く経ちますが、できれば今後ステップアップするにしても同じ病院で治療を続けていきたいと考えていました。
しかし、どうしても病院側のスタッフとの相性が合わず、毎月通うのが憂鬱になってしまったことが、転院の理由です。
事前に口コミなどをよく調べてから通い始めたつもりでしたが、改めて口コミを調べてみると
看護師のレベルが低くて驚きました。採血室からいつも患者の悪口や笑い声が聞こえます。
こんな口コミがたくさんありました。
どうやら同じ思いをしていた人は他にもたくさんいたようです。
妊活の雑誌を見れば必ず大きく掲載されているような病院だったので、少し悲しい気持ちになりました。
広告で人が多く集まり、待ち時間が他の病院よりも長かった分、嫌な部分が見えてしまう場面が多かったのかもしれません。
転院するためにかかる再検査の費用
不妊治療の方針は、病院によって大きく異なります。そのため、治療を始める前段階の検査項目も病院によってまちまち。
よって、転院前の病院で検査していない項目は新しく検査が必要になります。
私たちの場合、1回目の転院で10万円弱の検査費用がかかりました。
ここまで多くの費用が発生した理由は、2つあります。
1つめは、男性不妊の検査も実施したこと、2つめは転院後の検査項目がかなり手厚かったことです。
1回目の転院で多くの検査項目をこなしたおかげで、2回目の転院の際はほとんどコストがかかりませんでした。(初診+α程度)
こればかりは大まかな目安を示すことも難しいので、転院を考えている方は、必ず初回面談の時に必要な追加検査項目を確認するようにしてください。
親切な病院であれば、初回に必要な検査項目がHPに掲載されています。
自分が今まで受けた検査結果と照らし合わせて、事前にチェックするのもいいでしょう。
不妊治療で2回転院して気づいたこと
上段でも書きましたが、病院によって治療方針が全く異なります。
例えば私たちの場合、以前の病院ではクロミッドを始めとして漢方等、5種類の薬を処方されていましたが、転院後の新しい病院では1種類のみになりました。
内膜が薄くなることも考慮して、クロミッドを飲むこともやめました。
改めて大事だと感じたのが、相談のしやすさです。以前通っていた病院はとても混雑していたため、1人あたりの診療に割ける時間が限られていました。
そのため、治療を進める中で不安なことや確認したいことがあっても、タイミングが合わない限り先生に直接聞くことが難しかったのです。
新しい病院も混雑していますが以前ほどではなく、病院全体が患者に寄り添ってくれる雰囲気があるので、転院してよかったと思っています。
また、転院してよかったと思えることがもう1つあります。それは費用面。
治療方針が変わったことによって、毎月の治療費も変わりました。前の病院で、タイミング法を半年続けてかかった費用は約25万円。

これには初期の検査費用も含まれていますが、それを抜きにしても毎月2万円弱かかっていました。
その費用がだいたい7割〜8割くらいになりそうです。
安ければいいというものでも無いかもしれませんが、長く続ける可能性もあるので、費用面の負担が小さくなるに越したことはありません。
請求の中身を見てみると、前の病院では自費治療として請求されてたものが、新しいところでは保険適用として請求されているものがありました。
このあたりは詳しく制度を調べていないので確実な情報ではありませんが、同じ不妊治療でも金額が変わりうるのかもしれません。
転院は大きな決断
不妊治療をしている人の中には、私たちと同じように転院するかどうか悩んでいる人も多くいると思い、記事を書きました。
不妊治療は何かとお金がかかりますが、助成制度を利用すればある程度はカバーすることができます。
不妊検査・タイミング法までの内容であれば、下記の記事を参考にして助成金を申請してみてください。私たちも申請して東京都から5万円の助成金をいただきました。

以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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