トリ
こんな疑問に答えます。
爪が伸びたまま放っておくと、指同士がからまったり、巣に引っかかってしまったり、最悪落鳥の原因にもつながりかねません。
とはいえ、自分でインコの爪を切ってあげるのは勇気がいりますよね。正しい知識を持ってやらないと、思わぬ事故にもつながります。
私は病院で爪を切ってもらいましたが、その費用は初診料込みで2,000円程度でした。先生の作業を見学させてもらいましたが、とても自分ではできません。
- 病院でインコの爪切りを行う流れと費用
- 初めて爪切りするなら病院で行うべき理由
爪がのびてきたなーと感じるようになったら、この記事で最低限の注意点を抑えることができます。
Contents
病院でインコの爪切りを行う流れと費用
病院選びは人間の場合と大差ありません。いざという時のために、出来るだけ近くに、安心できるかかりつけの獣医さんを見つけましょう。
口コミチェックも大事ですが、動物病院の多くは犬や猫が専門のところが多いです。
予約する際に、必ずインコのような小動物も多く診ているか、確認しておきましょう。その際に費用を確認できます。
私の場合、爪切りにかかった費用は初診料含めて2,000円でした。
病院爪切り体験記
参考になるかわかりませんが、我が家の愛鳥「ギンちゃん」の爪切り体験記を紹介します。
ギンちゃんをお迎えしてから約3ヶ月。
ペットショップで爪を切ってもらってからお迎えしたのですが、そろそろ爪の伸び具合が気になっていました。
画像だと少しわかりにくいですが、服の上にとまらせている時でもチクチクするくらい爪が伸びてきていました。
初めての爪切りを自分でやるのは怖かったので、家の近くの動物病院を予約しました。
インコは移動が大変なので、病院はできるだけ近い方がいいです。
移動の時はこのクリアケースに入れて、ホッカイロを貼ったあとにブランケットで巻いてしっかり保温していきます。
※ギンちゃんは幼鳥でお迎えしたので、最初はこのケースで飼育していました
病院に着くと、問診票を渡されました。問診票の記入項目はこんな感じです。
- 入手元
- 生年月日
- 過去の病気や投薬履歴
- 食事内容
- 日光浴の有無
- 同居人の喫煙者有無、アロマや蚊取り線香の有無
これらの項目の一番最後に、下記のような注意書きがありました。
インコは診療のために手に取っただけで死んでしまうことがあります。診療は細心の注意を持って行なっていますが、万が一このようなことが起こってもご容赦ください
あとで先生に聞いたところ、インコの中には臆病なあまり急激な環境変化・ストレスによりショック死してしまう場合があるそうです。
トリ
診察室に入るとまず部屋の雰囲気に慣れさせつつ、与えている餌や日頃心配なことがないか相談できました。
ギンちゃんが落ち着いた頃に、爪切りが始まります。
先生がギンちゃんを手に取り、触診し、心臓の音を聞いて、基本的な健康状態に問題がないか確認してくれました。
それが終わると爪切りです。先生に握られた後に必死に暴れまわるギンちゃんですが、先生も必死。
ミリ単位の作業なのに、足が素早く動くせいでなかなかうまく爪が切れません。
とにかくかわいそうで、見てられませんでした。。。
爪切りが終わると、ギンちゃんは身体中ボサボサ状態。戦いの激しさが伺い知れます。
こうしてギンちゃんの初爪切り体験は無事終了しました。
初めてインコの爪切りをするなら、病院でやろう
インコの爪切りは、思っていたよりもずっと大変でした。
単純に「どうやって爪を切っていいのかわからない」という理由以外にも、病院でお願いしてよかった理由を3つご紹介します。
インコに関する悩み事ならなんでも相談できる
インコに関する情報はネットで確認できますが、病院に行けば爪切りのついでに獣医さんに相談できます。
ギンちゃんの場合は
- うんちが緩めだったこと
- 体重がなかなか増えて来なかったこと
この2つが悩みでした。
獣医さんに相談したところ、1つめについては消化機能に改善すべき点があること(検便した)、2つめについてはもう少しカロリーの高い餌をあげるべきことがわかりました。
素人がネットの情報からは判断できないようなことも、獣医さんに聞けば適切なアドバイスをもらえます。
特に初めての爪切りのタイミングは、インコが幼鳥(成長期)の場合が多いでしょう。大事な時期に早めに健康状態を整えておくことは、今後の体の強さに大きく関わってきます。
病院とのつながりができる
愛鳥が弱ってから病院を探していては、命に関わるケースもあります。
病院とのつながりを作っておくことで、いざという時に、日頃の状態を考慮した適切な治療を受けることができます。
なにより、インコ本人にとって初めて行く場所・人は大きなストレス。弱っている時に初めて行くより、元気なうちに慣れておいた方がいいですね。
正しい知識がないと、インコの爪切りはとっても危険
インコの爪切りが危険な理由は2つあります。
1つめの理由は、インコを握って固定する難しさ。
インコは動きが素早い上に足の力が強く、なかなか安定してつかめません。そのため素人は強く握ってしまいがち。
「抑えるために少しくらいなら」と思っていても、インコは窒息死しかねません。
インコには横隔膜がないため、胸の筋肉を動かすことで酸素の取り入れ・排出を行なっています。そのため、胸の動きを封じてしまうと呼吸ができなくなり、簡単に窒息してしまうのです。
なので、「胸の部分に余裕をもたせつつ、インコをがっちりホールドする」という至難の技を身につけていないと危険です。
2つめの理由は、適切な爪の長さを見極める難しさ。
インコの爪には血管が通っているため、少し深爪をするだけで出血します。
爪の色が白いインコならまだいいですが、黒いインコはほとんど見えないので感に頼る必要があります。
ギンちゃんの爪がいい例です。写真で足の皮膚の表面は鮮明に見えますが、爪の部分はほぼ何もみえません。
この中に血管が通っていると聞いて、自力でやる自信を完全に失いました。。
少しでも爪切りの負担を減らすには?
インコの爪切りは、本人も飼い主も、慣れるまでは相当な負担になります。
インコの爪切りの頻度は個体によって大きく異なります。頻度を減らす1つの方法としては、止まり木をこういったものに変更すること。
通常の止まり木だと爪を引っ掛ける部分がありませんが、このタイプだと凹凸があるため爪がひっかかり、緩やかに摩耗してくれます。
また、かじることができるので、くちばしの伸びすぎ防止にも一役買います。
これと似た原理で止まり木にヤスリを巻いたものも市販されていますが、足の裏の皮膚部分が損傷してしまうケースもあるようなので気をつけてください。
インコの爪切り代は、必要経費
「お金がかかるから」といって、適切な知識がないまま自分で爪を切ると、大事な愛鳥を傷つけかねません。
自信がないなら、「爪切り代は必要経費」と割り切って病院でやってみることをおすすめします。
多くて年に数回ですから、健康診断がてら、病院に連れて行くのもいいでしょう。
以上です!ここまで読んでいただきありがとうございました!
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