20代後半といえば、ある程度経験を積んで仕事を回せるようになってきたころ。
一方で、仕事自体にあまりやりがいを感じられず、 平日はひたすら土曜日を待ちわび、日曜日の午後くらいになると、次の日の出勤が憂鬱になる。
そんな生活を抜け出したくて、私は転職をしました。まだ数か月しか働いていませんが、転職をして本当に良かったと心から思っています。
20代後半といえば、人によっては結婚などのライフイベントも経験して、この先の人生を見つめなおす時期でもあります。
- 「 今の会社でこのまま働いていていいのか」
- 「 転職したいと思ったことはあるけど、なかなか一歩が踏み出せない」
こんな方の参考になったり、背中を押すことが出来るかもしれないと思ったので、新卒入社してから転職するまでの体験談をまとめていきます。
新卒入社後、営業職を経験
新卒で入社したのは、通信インフラの会社でした。
新卒の頃は特にやりたいことがなく、とにかく安定していて、激務ではなさそうなところを受け、なんとなく就活をして、なんとなく入社。
学生時代は「営業だけはやりたくないな」と思っていたのですが、最初の配属は営業でした。
私は口が達者なわけでも、人と話すのが好きなわけでもないのですが、自分の努力の成果が実績として数字で出た時にはやりがいを感じていました。
社内異動で経理職を希望し、経理部に配属
当時勤めていた会社は大体3年に一度のタイミングでジョブローテーションがありました。そこでは共通系の部署を希望し、経理部に配属。
なぜ共通系を志望したか。それは、約2年の営業経験を通じて、 社会人としての基礎スキル以外に自分に何もスキルが身についていないことに強い不安を感じたからです。
会社の人事制度上、どうしてもジョブローテーションは避けられないので、早い段階で自分の強みを確立する必要があると考えていました。
経理部では約3年間働いたのですが、この期間は非常に充実していましたし、日々成長を実感していました。
経理職の方ならわかると思いますが、経理は自己研鑽が実務に直結します。
もちろん他の職種だってそうですが、経理職は特にそれは顕著です。
配属したての頃は打ち合わせの言葉も全く分からず、ついていくのに精一杯。
少しでも早く仕事を覚えたいという想いで簿記を勉強⇒実務でアウトプット・・のサイクルが非常にうまく回すことができていました。
そして、これからの仕事人生も経理職で生きていこうとこの時に決めました。
将来のキャリアへの不安
そうはいっても人事制度上どうしても異動が生じます。
経理部では会計制度の構築を主に担当していたので、今度はむしろ思いっきり実務寄りの職場を希望しました。
しかし、次に配属されたのは経営企画部。ここで数か月働いた後、転職することになります。
会計基準に沿って過去の数字をまとめて外部公表資料を作る制度会計から、社内ルールに沿って過去の数字を見ながら未来の数字を作っていく管理会計への異動。
希望部署とは異なるものの、経理マンとして成長するためには、自分たちが作った数字がどのように経営に結びついていくかを学ぶチャンスだと考えていました。
しかし、業務内容とかそんなもの以前に、職場の雰囲気が悪すぎて、正直言って仕事に集中できるような環境ではありません。
打ち合わせでは自分の機嫌次第で怒鳴り散らす部長、それにおびえて自分の意見を言えない課長・係長。
そこには将来自分がなりたい姿はありませんでした。
「 なんのために働いているのか」
この時期はよく自問自答していました。
自分はいわゆる「意識が高い」タイプの人間ではないので、なんで働いてるのかと聞かれたら、「お金のため」と即答します。
しかし、いくらお金のためといえど、人生の大部分を過ごす場所を選ぶ権利を持っています。
今後のキャリアを左右する大事な時期に、こんなところにいてはもったいない。
そう考えたその日に転職エージェントに登録しました。
20代経理マンが解説!転職エージェントって何?どこに登録すべき?
大企業特有の人事制度への不安
「 ジョブローテーションによるゼネラリストの育成」
大企業に多い人事制度かもしれませんが、私はここにも不安がありました。
たしかに、この制度は1つの企業で勤めあげるには、いい制度かもしれません。
同じ会社の中でさまざまな経験をつんで、その会社特有のスキル・ノウハウを身につけることができます。
しかし、いくらその会社でいろんな部署を経験したって、そのスキル・ノウハウが世の中で通用するとは限りません。
いや、むしろ通用しないことの方が多いでしょう。
転職がこれだけ当たり前になっている世の中で、これから入社して新卒から定年まで同じ会社に勤め上げる人は一体どれほどいるでしょうか。
こう考えてみると、 この制度は企業側の都合のいい社員飼い殺しの制度にしか思えてなりません。(あくまで個人的な意見です)
「ゼネラリストの育成」という大義名分のもと、ある時気付いたら、その会社でしか通用しない人間になっている。
これはとても怖いことです。
だから私は、そんな人事制度のなかでもポータブルスキルが身につく経理職を希望していたという経緯もありました。
経理転職で悩む人の役に立つブログにしたい
簡単ではありますが、こんな経緯で私は転職することを決めました。
転職前の私と同じ状況の人は、この世の中にたくさんいると思います。
踏み出したいけど、なかなか一歩が踏み出せない。少しでもそんな人の役に立てるような記事を書いています。
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今回は自分の自己紹介も兼ねて書きました。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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