WindowsからMacに乗り換える大きなデメリットとして、Excelが使用しにくくなることが挙げられます。
ライセンス料を支払えばMacでもExcelを使用できますが、ただでさえ高いMacの本体代金に加えて、エクセルのライセンス料まで支払うのは痛い出費。
そこで有効活用したいのが、Excelオンライン。これを使えばライセンス料の支払い無しで、ほぼ自由にエクセルを使うことができます。
この記事では、Excelオンラインの使用方法と、無料であるがゆえの制約点もあるので、そちらも合わせて紹介していきます!
Contents
Excelオンラインとは?
Excelオンラインとは、Web上で使えるExcelのこと。
いつもWindowsで使っているExcelはパソコンの中(ローカル環境)で操作しますが、ExcelオンラインはWeb上で操作することになります。
そのためExcelオンラインで作成したファイルは、パソコンの中(Finder)ではなくMicrosoftが提供しているOneDriveというクラウドサービス上に保存することになります。
操作している場所(ローカル環境かWeb上か)と保存先(パソコンの中かOneDriveか)という違いはありますが、操作方法はいつも使い慣れているExcelと全く同じです。
Excelオンラインを使ってみよう
Microsoftアカウントの登録
「クラウド」とか「オンライン」とか難しそうと感じる方もいるかもしれませんが、Excelオンラインの使い方はいたって簡単。
Microsoftアカウントを作成するだけで、すぐにExcelオンラインを使えるようになります。
Microsoftアカウントの作成方法を説明します。
まずはhttps://onedrive.live.com/about/ja-jp/にアクセス。すると、下記の画面が表示されるので
画面中央部の「無料で新規登録」をクリックすると、下の画面が現れるはずです。
ここでは左側の「Microsoftアカウントを作成する」を選択。
あとは遷移先の画面指示に従ってメールアドレスまたは電話番号とパスワードの設定をすれば、アカウントの作成は完了します。
Excelオンラインの使い方
Microsoftアカウントの作成が完了すると、すぐにExcelオンラインを使用できるようになります。
先ほどのアカウント登録画面と同じページの右上、「サインイン」ボタンをクリックして、先ほど登録したアカウント情報でログインします。
ログインするとこちらのページに移動します。
これがOneDriveの個人ページ。Excelオンラインで作成したExcelファイルは、こちらのページに保存されることになるので、ブックマークしておきましょう。
新しくExcelファイルを編集するには、「+新規」のボタンをクリックします。
すると、上の画像のようにMicrosoft Officeの各種アプリケーションが選択できるので、「Excelブック」を選択すればOKです。
この記事ではExcelを紹介していますが、もちろんWord,PowerPointなども無料で使うことができるようになります。
あとは普段使っているエクセルの使い方と全く同じなので、いつも通り使ってください。
Excelオンライン上で作成したファイルは、上記の画像のようOneDrive上に保存されるので、適宜フォルダを作成して整理しながら、データを管理するようにして下さい。
また、頻繁に閲覧するデータに関しては、Web上にあると何かと不便な場合も多いかもしれません。
そんな時はExcelオンラインで作成したデータを、OneDriveからパソコンへダウンロードしておきましょう。
ダウンロードしたいファイルをクリックすると、青いタイトル部分の下にいくつかメニューが現れます。
メニューの中の「ダウンロード」をクリックすれば、あとは任意の保存先を選択してあげればOKです。
逆に、誰かから送られてきたExcelファイルを編集したい場合には、パソコンに保存されているExcelファイルを、上記のOneDriveフォルダにドラッグ(クリックしたまま引っ張る)すればOK。
使用上の注意点
Microsoftアカウントを作るだけで無料で使えるExcelオンラインですが、使用する上でいくつか知っておきたい注意点があるので紹介します。
Excelオンラインはインターネットに繋がっていないと使えない
一番注意しなければならないのは、インターネットにつながっていないと使えない点。
ExcelオンラインはWeb上で使用するオンラインサービスであるため、ネットにつながっていないと使用できません。
そのため、外出先で空いた時間にちょっとファイルを編集しようと思った時に、Excelが使えないことがあります。
通常のExcelはパソコン上で動いているのでネットがなくても使用できるので、Excelはどこでも使えて当然のような感覚があるかもしれないので、この点は注意が必要です。
保存できるファイルの容量に制限がある
Excelオンラインでは作成したファイルをOneDriveというクラウドサービス上に保存します。
そのため、一般的なクラウドサービスと同様に、使用できる容量に限りがあります。
Excelオンラインで使用できるのは5GB。
5GBを超えてデータを保持したい場合は月額224円の有料プランに移行する必要があります。
とはいえ、仕事で使わない限りは容量が5GBもあれば十分なはず。5GBだけでも数千のExcelファイルを保持することが可能です。
Excelオンラインでは使用できない機能がある
冒頭で「ほぼ自由に」Excelを使うことができると述べましたが、Excelオンラインで使えない機能が存在します。
代表的な例をあげるとVBAのコード編集と実行です。Excelオンライン上でもVBAのコード閲覧は可能ですが、ブラウザ上で実行することはできません。
また、ほとんどの関数は使用方法が同じですが、ごく稀に戻り値が異なる可能性がある関数が存在します。
代表的な例がNOW関数やTODAY関数です。これらの関数は日付や時刻を戻り値としてセルに表示する機能を持っていますが、通常のエクセルではPCの日付・時刻を参照するのに対して、ExcelオンラインではサーバーPCの日付・時刻を参照します。
上記以外にも細かな点で通常盤のExcelと異なる点がありますが、表計算ソフトとして通常利用する分にはExcelオンラインで十分まかなうことができるでしょう。
細かな相違点が気になる場合には、ブラウザーと Excel でのブックの使用の相違点をご覧ください。公式HPに飛びます。
おわりに
この記事では、OneDriveを使ったExcelオンラインの基本的な利用方法を紹介しました。
通常版のExcelと比較して不便な点もありますが、ファイルの共有機能のようにオンラインしかできない機能もあります。
Excelオンラインに慣れてきたら色々と試してみるのもいいかもしれません。
以上です!ここまで読んでいただきありがとうございました!
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