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自己流の妊活から、本格的な不妊治療にステップアップしたいと考えている方も多いと思います。
経験上、不妊治療を始めるなら職場の理解が必要です。
この記事では、不妊治療と仕事の両立の難しさについて、私たち夫婦の実体験を踏まえてご紹介します。
実際に治療を始めてから「こんなことになるなんて想像していなかった!」なんてことも防げるかと思います!
Contents
なぜ不妊治療と仕事の両立が難しいか
指定された日に必ず診察に行く必要がある
なぜ不妊治療と仕事の両立が難しいのか。1つ目の理由は、通院のタイミング。
不妊治療にはいくつかのステップがありますが、だれもが最初に経験するのが「タイミング法」です。
不妊治療のステップについて詳しくは下の記事に書いているので、こちらをご覧ください。

ここではタイミング法の概要だけ簡単に説明します。
タイミング法とは、病院で卵の成長具合を検査し、排卵日をある程度正確に予測したうえで夫婦生活のタイミングを指示してもらう方法。
このタイミング法を実践するためには、卵の成長状況を確認してタイミングを計るために、最低でも月に一回の通院が必要です。
一度の通院でタイミングが計れればいいですが、想定よりも卵の成長が遅かった場合は、「3日後にもう一度来てください」なんて言われることもあります。
月に一回自分のタイミングで病院に行けばいいのであれば、休日の合間を縫って通院することはさほど難しくないでしょう。
しかし、実際は先生に支持されたタイミングで、自分の仕事の都合は全く関係なく通院する必要があるのです。
上記は、タイミング法の場合です。不妊治療がさらに進んで人工授精や体外受精となれば、さらに通院回数が増えていきます。
診察の予約は取れても、時間通りに進むことはほとんどない
仮に指定された日時に診察の予約が取れたとしても、時間通りに診察が始まり、時間通りに診察が終わることはほとんどありません。
不妊治療の診察は、とにかく待ち時間がものすごく長いです。
産婦人科の先生が減ってきていることや、人気のある病院に患者が集中していることなど、その理由は様々です。
仮に仕事のスケジュール上、午前に空きがあるから午前休みをとって通院しようと思っても、午後から時間通りに出社できるかどうかハラハラします。
不妊治療に大事なのは、職場の理解と物理的な通いやすさ
不妊治療と仕事を両立させることの難しさはお判りいただけたかと思います。
私たち夫婦は、実際に治療を始めてからこの現実に直面しました。
結果として妻は転職し、なんとか仕事と不妊治療を両立してくれています。
こういった困難に直面していながらも不妊治療を進められているのは、2つの理由があります。
まず1つ目の理由が、職場からの理解です。不妊治療を受けているという事実は、なかなか公にするのが憚られます。
しかし、上でも述べてきた通り、どうしても平日に通院しなければならないということも発生するため、職場側への理由付けが必要になってきます。
職場のメンバー全員までとは言いませんが、少なくとも直属の上司からの理解があると気持ち的にもだいぶ楽になるかと思います。
私の妻の場合、転職して新しい職場に入ってから早々に直属の上司に相談していました。
妻の場合は、直属の上司が女性だったこと、さらには信頼のおける人柄だったことから相談しやすく、結果として「仕事よりも人生を大切にしてください」という心強い言葉までいただけました。
なかなか相談するのが難しい状況にある方もいるかもしれませんが、職場からの理解がと、不妊治療へのプレッシャーもだいぶ抑えることが出来ます。
不妊治療を始める前に、自分の職場だったら誰に相談できるかイメージしておくといいかもしれません。
2つ目の理由が、病院への物理的な通いやすさです。平日の仕事がある日に通院する場合は、診察時間が全く読めないため、仕事の後に通院するという形になるかと思います。
定時に職場を出れたとして、病院の最終受付時間に間に合うほどの通いやすさがあれば、ひとまず安心できます。
最悪職場へ相談できる状況ではなくとも、何らかの理由をつけて定時に帰ることができれば、何とか不妊治療と仕事の両立はできるでしょう。
これから病院を選ぶということであれば、この「通いやすさ」という点を強く意識して病院を選んでみてください。
病院選びのポイントはこちらでも紹介しているので、これから病院を探すという方はぜひ確認してみてください。

現職との両立が難しければ、転職するという選択肢も
職場の理解を得ることが難しければ、職場からすぐに通える病院を選ぶことで仕事との両立も可能です。
しかし、子どもが生まれる前段階から治療への理解が得られない職場で、これから先も働けるイメージが湧くでしょうか。
私は未だ子どもを授かっていないのでわかりませんが、小さい子供を育てながら働くほうが、よっぽど難しいと考えています。
きっと子どもの都合で仕事を休んだり早退したりしなければならない回数は、タイミング法で妊活するよりも多いでしょう。
一定のキャリアを積んできた現職と両立が出来れば一番です。
しかし、将来子育てをしながら現職で働くのが難しいとわかっているのであれば、思い切って転職するという選択肢も考慮に入れてみてもいいでしょう。
私の妻も妊活をきっかけに転職しました。
前の職場からは平日の通院が難しかったことや、職場環境の悪さが心身に与える影響を鑑みての決断です。
家計の収入は減りましたが、今の僕たち夫婦にとって何が一番大事かを考えて話し合った結果なので、この決断は間違っていなかったと確信しています。
結果として、病院の最寄り駅が同じ職場に転職することができ、職場環境も改善されたので、不妊治療に集中できる環境をと整えることが出来ました。
経験したことがない方にとっては転職はハードルが高いことのように思えるかもしれません。
しかし、一歩踏み出す勇気さえあれば、想像しているよりもあっさりと転職できます。この事実は是非知っておいてください。
我が家の場合は私も妻も転職経験があったため、今回の決断に踏み切ることが出来ました。
今まで転職したことがないという方であれば「仕事があるから妊活できない」という考えではなく、「現職で働き続けなければいけない」という前提から考え直してみると選択肢が広がるのではないでしょうか。
転職以外にも、不妊治療はいろいろ大変
妊活を本格的に始める前であれば、お金のことや仕事のことでいろいろと不安があると思います。
今回はそんな方々にむけて、私たち夫婦が不妊治療を進める中で、事前に認識しておきたかったことを簡単にまとめました。これから不妊治療を始める方の参考になれば幸いです。
また、不妊治療までは考えていないけれど検査だけ受けてみたいということであれば、東京都の助成金制度を使って検査を受けることが出来ます。興味があればこちらもご覧ください。
【ブログ】東京都の不妊治療助成金を申請してみた-不妊検査等助成金編-【いくら?】
以上です!ここまで読んでいただきありがとうございました!
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