日本の英語教育において、最近ようやく英語の四技能(読く・書く・聞く・話す)が重要視されてきました。
しかし、従来の「読む・聞く」のみに特化した教育を受けてきた方の中には、発音に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
そのような方に向けて、この記事では「フォニックス」という英語の学習法をご紹介していきます。
フォニックスは英語圏の国語教育の中で取り入れられている学習法であり、この学習法を覚えれば、初見の英単語であっても8割近くは読めるようになると言われています。
フォニックスとは何か

フォニックスとは、英語において、綴りと発音の規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである。英語圏の子供や外国人に英語の読み方を教える方法として用いられている。
※Wikipediaから引用
文章だと意味が理解しにくいかもしれないので、まずは下の動画をご覧ください。
この動画は、英語圏の子どもたちがフォニックスを学習するために作られたものです。
動画を再生できない方のために補足をすると、この動画ではアルファベットのa~zまでの文字のそれぞれの発音を紹介してくれています。
ここで重要となるのが、アルファベットの名前と単語中での発音は全く違うという点。一部、動画の歌詞を引用してみてみましょう。
The names of the letters are “エイ ビー シー”
But
The sounds of the letters are “アッ ブッ クッ”
日本語に訳すと「文字の名前は“エイ・ビー・シー”だけど、文字の発音は”アッ・ブッ・クッ”」といった感じです。
※厳密には英語の発音をカタカナで表記することは好ましくないのですが、ここでは説明の便宜上、カタカナで表記しています。
このように、アルファベット1文字1文字がそれぞれ音を持っていて、その組み合わせによって、なんと初見だとしても8割近くの英単語の発音が可能になります。
英語の勉強を長く続けていると、初見の単語でも「なんとなく読めるようになった」という実感する方は多いと思います。
それは英語に触れる時間が長くなった結果として、アルファベットの組み合わせと発音の規則性を体で覚えてきたという証拠です。
フォニックスは、これを初期段階から体系的に学習することで、その後の学習スピード上げていく効果があります。
フォニックスは英語圏の子どもたちも勉強している

日本ではほとんど知られていないフォニックスですが、英語圏の子どもたちへの教育方法として、広く利用されています。その主な利点としては以下があげられます。
- 知らない英単語でも読めるようになる
- 知らない英単語でも聞けば書けるようになる
知っている単語の数が少ない子どもたちにとって「読めない」「聞けない」というのは、言語に興味を持つきっかけを削いでしまうことにもなりかねません。
フォニックスを学べば、自然と日常で耳にする言葉に興味が出てきて、学習がより進むというメリットもあるでしょう。
一方で日本ではフォニックスの存在すら知らない人も多いですが、大人になってから(ある程度英語に触れてから)フォニックスを勉強してみるというのも一つの手かもしれません。
フォニックスをしっかり学習すれば「音⇔文字」の変換が出来るようになるので、発音はもちろん、リスニング力も同時に向上します。
最初は少し遠回りになるかもしれませんが、TOEICの対策として取り入れてみるのもいいでしょう。
参考までにフォニックスで習得しなければならない音の組み合わせをご紹介しておきます。()内は単語を例示
- 短い母音:5種類(hat 等)
- 長い母音:6種類(feet 等)
- “r”を含んだ母音:7種類(ear 等)
- 2文字の母音:6種類(town 等)
- 母音のペア:5種類(pie 等)
- 1文字子音:22種類(dog 等)
- 連続子音:22種類(stay 等)
- 2文字子音:7種類(tough 等)
こうして並べてみると、覚えることが多いようにも見えますが、逆に言えばこれですべての英単語の8割をきれいに発音できるってすごいですね。
おわりに
私のTOEICスコアは800点後半程度ですが、発音の方はさっぱりです。1年ほど前に英会話教室に通ったこともあるのですが、その頃の勘はとっくに失われました。。
ブログ・プログラミング等など、やりたいことがいっぱいあるのですが、次に英語を勉強する機会があったらフォニックスからやるのもアリだなーと思って備忘で記事にしました。
以上です!ここまで読んでいただきありがとうございました!
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